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喉頭がんについて

甲状腺疾患

喉頭がんは、声帯を中心に発生するがんです。喉頭(こうとう)は舌のつけ根から気管までの部位、いわゆる「のどぼとけ」のところの軟骨の枠で囲まれた箱のような部分を指します。
中央部分には声を出すための筋肉のひだ=声帯があります。声帯は声を出すのに重要な器官であり、人間は呼吸する空気によってこの声帯を振動させ、声を発します。この声帯のある部分を声門といいます。

喉頭がんはその発生部位により、声門がん、声門上がん、声門下がんに分けられます。発生部位が声門なのか、その上なのか下なのかで呼び方が異なるだけでなく、自覚症状にも差が見られます。
がんが上部にできた場合は、約半数の方が嗄声(させい)と呼ばれ声がかれる、またはかすれる症状が現れます。
他に咳や痰、違和感、食べ物や飲み物を飲み込んだ時の痛み(嚥下痛)などの症状があります。声門に発生した場合はほぼすべての方で嗄声の症状が見られます。この場合は発がん直後に症状が現れます。なお喉頭がんのうち、声門がんは最も割合が大きく、患者さんの6割以上の方が声門がんです。その割合から考えますと、大半の方は嗄声の症状が現れるということになります。

一方で声門下がんは割合的にはごく少ないのですが、初期の場合、「のどが少しおかしい」といった程度の自覚症状であることも多いため、医師の診断を受けるタイミングが遅れがちです。比較的早い段階では、呼吸異常が出ることもあります。いずれもがんが進行した場合、気道を確保する機能、ものを飲み込む際に気道を塞ぐ(誤嚥防止)機能、声を出す機能に障害があらわれます。

喉頭がんの原因については遺伝、ビタミンA不足、のどの酷使などがあるといわれています。歌手などの芸能人が、このがんにかかったことが時折ニュースになりますが、大きな声を出す機会が多く、のどを酷使するためと考えられます。

さらに、この病気にかかる9割以上の方は喫煙者です。喫煙歴がある場合、このがんにかかる確率が増加します。喉頭がんの患者は女性よりも男性が圧倒的に多いのも、男性のほうがより喫煙率が高いためと考えられています。近年では女性の喫煙率が上昇しており、それに伴い女性の喉頭がん患者も増加する傾向にあります。
また、直接喫煙しない場合でも、喫煙者と同居する等、受動喫煙がある場合も喉頭がんにかかるリスクがより高くなります。

喉頭がん検診について

喉頭がん検診には、下記のようなものがあります。

喉頭ファイバースコープによる確認
のどの反射が強い方の場合や、さらにのどの奥を調べたい場合などは、直径数ミリのファイバースコープを鼻から入れ、モニターを使って検診を行います。
生検
麻酔を使って、のどの反射が起こらないようにし、ファイバースコープでのさらなる確認を行います。また、疑わしい部分の組織を一部採取して、がんかどうかの病理検査を行います。
超音波検査
首の部分に超音波をあて、頸部リンパ節へ転移していないかどうかの検査を行います。
CT、MRI検査
首の部分にX線や磁気をあて、断層撮影を行います。

②③④が必要と判断した場合は、連携する総合病院をご紹介させて頂きます

喉頭がんの治療

上記のような検査で喉頭がんが見つかった場合、治療を行います。がんの進行の状況に応じて手術、放射線治療、化学療法、免疫療法を必要に応じて組み合わせます。早期の治療であれば放射線治療が効果的であり、声を残すことが可能となる場合も多くあります。

喉頭がんは他のがんと同様、早期発見が最も大切です。多くの方は、ファイバースコープで痛みもほとんどなく、簡単に検査をすることができます。声がかれている状態があまり長く続く場合や、のどに違和感を覚える場合は、お早目にご来院ください。