睡眠時無呼吸症候群について

睡眠時無呼吸症候群(SAS:sleep apnea syndrome)とは睡眠中に呼吸が浅くなったり、止まったり(無呼吸)、大きないびきが生じたりする病気です。肥満の方、顎の小さい方に多いと言われています。小児では、アデノイド肥大・口蓋扁桃肥大が原因となっていることがあります。
症状
- 睡眠中、呼吸が止まる
- 大きないびきをかく
- 睡眠中、よく目が覚める
- 目覚めた時に、頭痛、熟睡感がない
- 日中強い眠気を感じる、集中力が低下する
これらにより
①1日中、強い眠気を感じて、居眠りがちになる
②集中力や活力に欠ける
③居眠り運転による事故を起こしやすくなる
検査
問診で具体的な症状を質問します。
視診やファイバースコープで口腔・鼻腔・咽頭を観察し、狭窄がないか確認します。
在宅で無呼吸・低呼吸の程度を測定します。
在宅睡眠時無呼吸検査について
簡易検査
自宅で検査機器を装着して寝ることにより、無呼吸やいびきの程度を測定します。
PSG検査
簡易検査の結果をもとに行う精密検査で、Poly(多くの)Somno(睡眠)Graphy(記録)の頭文字になります。
簡易検査と同様、自宅で検査が可能です。
脳波なども測定することにより、無呼吸の程度を精密に検査します。
簡易検査、PSG検査は腕時計くらいの小型の機械を装着します。検査に伴う痛みはなく、大人であればどなたでも手軽に行うことができます。
治療について
CPAP療法

持続陽圧呼吸(CPAP:Continuous Positive Airway Pressure)療法が最も普及しており、無呼吸低呼吸指数が20以上(簡易検査の場合は40以上)で保険適応となります。
機器で圧力をかけた空気を、鼻から気道に送り込み、気道を広げて睡眠中の無呼吸を防止します。睡眠の質が向上し、日中の眠気などが改善します。
マウスピース
無呼吸が軽症の場合に行うことがあります。
下顎が上顎よりも前に出るように固定して、気道を広げることで、いびきが改善される可能性があります。
外科的手術
鼻中隔彎曲や慢性副鼻腔炎などが原因で鼻が詰まっていると、無呼吸になりやすい傾向があるため、鼻の病気を手術する場合があります。
扁桃肥大で、のどが狭い場合に、扁桃摘出や咽頭粘膜形成などの手術を行うこともあります。
手術適応については、総合病院や大学病院に紹介させていただきます。
睡眠中に呼吸が止まり、血液中の酸素濃度が低下し、それを補うため、睡眠中にもかかわらず、心臓などに多大の負担がかかっています。重症の無呼吸を放置していると狭心症、心筋梗塞、脳梗塞など重大な合併症を引き起こすおそれがあります。
車の運転中に眠くなり、交通事故を引き起こすこともあるので、早期の治療が重要です。





